行政書士合格者が今だから暴露する不合格秘話

行政書士試験に不合格になった経験を暴露します。

テキストを問題集に変えるマーカーで参考書を穴埋め問題集にして問題演習を2倍にする

参考書も読み込んで(聴き込んで?)なんとなく内容を理解したら、いよいよ問題演習です。この時は、学校の授業で行っていた問題演習のやり方を取り入れました。

 

参考書を読んだら、その分野の問題をすぐに解く。

 

特に数学はこの形式で勉強を進めていました。

勉強の初期段階ではこの方法が一番効率が良いんです。

 

参考書を読んだだけで知識も身についていない状態で問題集を解いてもほとんど正解できません。理由は2つあります。1つは、知識が頭に入っていないから。2つ目は参考書に書かれている通りに知識を問われることはないから。

 

参考書に書かれていない質問のされ方をすると、「知らない知識が出てきた」と勘違いして、問題が解けなくなってしまいます。特に学習初期ではテキストを読んで知識を覚えた状態で問題を解くことで、参考書と違う書かれ方をしても、知っている知識と認識して問題演習に取り掛かれるのです。できるだけ参考書(テキスト)と問題集の往復回数を多くして取り組むことにしました。

 

ただ、一つ問題があります。

参考書(テキスト)を読むときは受け身になってしまうことです。

勉強で大事なことは主体的に取り組むことです。その一番の方法が問題演習なのですが、テキストを読むとなると、知識を与えられるだけになるので脳が働かなくなります。

 

どうしようか、と思ったときに、中学時代のことを思い出しました。

 

私が中学生の時、透明な下敷きがクラスで流行っていました。中でも断トツで人気だったのが赤い下敷きです。ノートに書いた赤文字が消えるので暗記の勉強に使えるということで、誰もが赤い透明な下敷きを持っていたんです。

 

ある日、成績が良い友達が、教科書に下敷きを被せて読んでいることに気づきました。「何しているの?」と聞くと、「こうするとノートを作らずに勉強できるんだよ」と教科書を見せてくれました。思わず「何これ」と声を漏らしてしまいました。

 

見せてくれた教科書はところどころ黒く塗りつぶされていて、穴埋め問題のようになっていたのです。下敷きをのけると、文字に緑色のマーカーが塗られていました。補色の関係にある色を混ぜると黒色になる原理を利用した勉強法を実践していたのです。

 

これを見た瞬間パクりました。覚えないといけない単語、注意すべき言い回し、教科書に緑マーカーを引いて、赤透明の下敷きを被せて勉強をするようになりました。緑マーカーを引くと教科書の文字が見づらくなりましたが、ノートを作らなくていいのは時短になりました。歴史や地理、家庭科、音楽、保健の授業はこの方法でテストを乗り切った記憶があります。

 

これを行政書士試験の勉強に利用すればアウトプット量が2倍になるじゃないか。と思い、まずはテキストの重要そうな部分にマーカーを引いていきました。

 

専用のマーカーが売られていたので、文房具屋で赤マーカーと緑の透明シートを買って使っていました。赤マーカーにした理由は、緑マーカーだと文字が読みにくかったからです。赤マーカーに緑のシートの方がストレスなく勉強できると思ったのが理由です。

 

現在は、発色も良く、裏移りしないマーカーが販売されているので、テキストの色合いに合わせて道具を選ぶのが良いでしょう。

 

とにかく、行政書士試験のテキストの重要そうなところにマーカーを全て引いて、シートで隠しながらテキストを読み、問題集を解き、ということを交互に繰り返したのです。テキストを読むときも、問題集に取り組むときも、問題を解きながら勉強を進めることができるので、主体的に勉強が進められました。

 

勉強法としては効率が良かったんです。ただ一点。問題集の正答率が上がらない点を除けば。ちなみに、2回問題集を解いて全体の正答率は40%程度。目論見としては80%ぐらいは正解できるはずと思っていたので、何かおかしいと思いました。ただ、この時は問題演習量が足りないんだろうと思い、他の問題集に手を伸ばすことに決めました。

 

実は、問題演習で正答率が伸びなかった理由は、テキストに引いたマーカーにありました。結局、全部重要だと思ってマーカーを引いた結果、テキストが赤色に染まりました。法律用語もわからないのに、単語を丸々消したので、何度も単語を確認する作業が多くなり、結果的に勉強ができていなかったんです。

学力に見合わない勉強をしていたことがこの時期の敗因です。

行政書士試験のテキストを読むと20分で眠くなる|声を出して読み上げることにした

基本テキストも購入して早速勉強しようと取り掛かるも、気持ちとは裏腹にまったく勉強が進まない。書いてあることはわからないし、だた読んでいるだけだと眠くなってくる。

 

忘れていましたが、私は極度の勉強嫌いです。30分も集中力が続かなかったんです。

 

勉強できないなら行政書士試験には合格できないぞ、どうする。と思って思いついたのが、参考書を片っ端から読み上げるということです。目で読むより疲れるし時間がかかりますが仕方ありません。勉強が進まないよりはマシです。

 

同時に、参考書を読み終えた後、復習するときに参考書を開くことができるのか?と思ったんです。多分、一度読み終わったら参考書は二度と開かないと確信していました。ですが、勉強の基本は参考書の読み込みです。何度も読まなければ記憶に定着させることは不可能です。

 

参考書を読み上げた後も、参考書を開くにはどうしたらいいか。考えた末に、録音して音声データにしてしまおうと思いついたのです。イヤホンを突っ込んで再生ボタンを押すだけなら何回でも勉強できる。参考書を開かなくても勉強できるぞと思ったのです。

 

これが、今の私が推しているリスニング学習につながります。

nakasai-gyouseigokaku.com

 

実際当時は本屋に行政書士試験の参考書CDが売られていたのです。学習効果がなければ、こんな教材売られるわけがないと思ったのも、録音しようと思った決め手になりました。

 

私は教員をしていた時、教科書をただ読むだけでなく授業をするように読んでいたのです。そうすると内容がよく理解できたからです。この経験を行政書士試験の勉強にも取り入れようとしました。

 

法律を勉強したことが無く理系畑で過ごしてきました。絶対に授業をするように読み上げるなんて不可能だと思っていました。なので一回目はただ読み上げるようにして、内容を頭に入れた後に授業をするように読み上げて録音しようと思ったのです。

 

しかし、勢いで買った参考書は前提知識が省かれていることも多く。1回目読み終わっても内容があまり頭に入りませんでした。2回目は授業をするように録音しようと思っていましたが、結局1回目と同じような内容になってしまいました。それでも初めてだからこんなものだろうと思って勉強を続けたのです。

 

今すべきことはいかに参考書の内容を覚えるかが課題でした。30分も集中できない私にとってリスニング学習はとても画期的でした。暇な時間にイヤホンを耳に突っ込み再生ボタンを押す。これだけで勉強ができたからです。

 

しかし、授業するように録音できなかったのはかなりの痛手です。私が考えていた目論見が外れたからです。しっかり参考書選びをしていれば起こらなかった問題です。

 

若干モヤモヤを抱えながらも1ヶ月で4回は音声を聞くことができました。

あまり内容が頭に入らないのだけが気がかりでした。録音方法が間違っていたのではないか、そんな不安がずっと付きまとっていたのです。

 

その原因は聞き流していたからだと後から気づきました。また、録音方法も間違っていました。1回目は良かったとしても、2回目は意地でも書き言葉を話し言葉に変えるべきでした。目で見る情報と耳から得る情報は形を変えないとすんなり頭には入らないのだと後からわかったのでした。

試験日すら知らずに行政書士試験の勉強を始める|まずはテキスト選び

行政書士試験を受けるには勉強しないといけない。

まずは本屋に行って参考書探しだ。

 

近くに本屋があったので、参考書を早速見に行きました。

 

色々な種類があってどれが良いのかわからない。

 

あ、これなんか良さそう。

 

と思って手に取ったのは、行政書士合格テキストと書かれた参考書。

中を見ると、行政書士一発合格シリーズの参考書だということがわかりました。

(※現在このシリーズはみんなが欲しかったシリーズにバージョンアップしてます。)

 

一発合格ってええ響きやん。これにしよ。

 

よく吟味もせず本のタイトルで勉強教材を決めました。

 

ちなみに、行政書士試験が11月第2日曜日にあることも、この参考書選びの時に知りました。本当に何も知らずに行政書士を目指そうとしていたのです。

 

参考書を買った後はウキウキルンルンでした。

これで行政書士試験に合格できる。

独立開業してバリバリ稼いだる、デー。

と頭ん中お花畑といっても過言ではありません。

 

ただ、参考書を読んで合格できるほど甘い試験ではないと知っていたのも事実。行政書士試験は合格率10%の試験だということは事前に知っていました。

 

10人に1人しか受からないのなら普通のやり方では合格できないだろう。勉強計画は密に立てないといけないな。と思っていました。

 

家庭教師と教員の経験をフル稼働して作った勉強計画は、とにかく逆算で考えていったんです。ネットで検索すると時期によって勉強する内容を変えることがわかりました。合格点に届くためには戦略的に教材を使わないといけないことに気づいたのです。

 

計画を立てるときは逆算で立てました。

 

10月は復習をしないといけない。

9月は公開模試を受けて苦手潰しをする。

8月までに問題集を解き終わらないといけない。

今2月だから4月までに参考書を2回読み込んだら問題演習の時間取れるな。

 

ただ、一つ大事なことが抜けているんですよね。

自分が1日にどのくらい勉強できるかがわからない。

 

ん~まぁ勉強していくうちに修正すればええやろ。

 

という感じで勉強を始めていくわけです。

 

当時を振り返っての修正ポイント

今回の話でやってはいけないミスが一つありました。

それは参考書を雰囲気で選んだこと。

本当は中身を読んで吟味すべきです。

 

なぜそんな面倒なことをするかって?

 

それは・・・点数が上がらなくなるのを防ぐためです。

順調に見える私の行政書士試験受験ライフ。

もうすでにほころびが出てきているんです。

 

実は参考書選びはかなり後悔しています。

その話はまたいずれ・・・。

うわっ…私の給料、低すぎ…?行政書士試験との出会い

なぜ行政書士試験を受けようと思ったのか。

 

上司の給与明細を見たからです。

「え?!」と思うかもしれませんが、

机の上に置いてあるのを偶然見てしまったんです。

 

「私と1万円しか違わないじゃないか」

 

自分の給料のアッパーが見えてしまったんです。

せめて自分の親ぐらいには稼ぎたいと思っていたので、

今後のことを考えると愕然としました。

 

「手に職をつけないと給料上がらないんじゃないか」

 

と思い、資格取得を目指したんです。

ゆくゆくは独立して自分で稼げるようになろうと思いました。

 

はじめはお金系の資格を取ろうと思っていたんです。

簿記だったり、FPだったり。

ただ、独立はできない資格だとネットに書かれていたので、

資格取得して独立するのは無理かなと思い始めていました。

 

どうにかして自分の給料を上げたい一心で、

資格についてネットで調べていました。

とあるホームページにこう書かれていたんです。

FPに相性の良い資格は行政書士!独立も可。

 

行政書士ってなんだ?」

 

と思いながらクリックすると、衝撃的な文言が目に飛び込んできました。

 

1年の勉強で合格可能!

独立して年収1000万円も夢じゃない。

 

行政書士しかない!」

 

と思ったのです。

安直だと思いますよね。

でも私にとっては夢のある資格だと思ったんです。

 

1年努力すれば独立できるんだ。

今の給料を上げることができるんだ。

 

こんなことばかり考えていました。

 

もう頭の中は行政書士に染まっていたのです。

ここから受験地獄が始まるとも知らずに…。

行政書士試験合格者が1年目に犯した間違いをつらつらと書きつづっていきます。

はじめまして、なかさいです。

2017年度の行政書士試験に合格して以降受験指導を行ったり、予備校勤務した経験を生かして、ブログを運営しています。

https://nakasai-gyouseigokaku.com/

 

メインブログはガチガチに作っているのですが、息抜きもしたいと思いはてなブログでつらつらと受験期を書いていきます。

 

題して、

 

行政書士合格者が1年目に不合格になった理由を洗いざらい吐くブログ。

 

ネタが尽きたら更新やめようかなと思っています。

 

今でこそ偉そうに行政書士試験とは~と講釈をたれてますが、1年目は本当に悲惨だった。公開模試を受けても130点。本試験は110点で足切り

 

そこから勉強法を見直して翌年合格するわけです。

 

ただ、失敗談って興味あるんじゃないの?と思ったり。

 

メインブログでは書けない内容をこっちで暴露していきます。主に私の醜態ですが。

 

気ままに見に来てやってください。喜びます。

 

更新は不定期で、時系列に沿って最初は書いていきます。途中で時系列飛ぶかもしれません。ゆるーくやっていきます。よろしくお願いいたします。